「ぬか漬けをはじめたいけど、何から準備をしたらいいかわからない…」
「ぬか漬けって、お手入れが渦かしく、なんだか面倒そう…」
「ぬか漬けをはじめたいけど、失敗しそうで手が出せない…」
植物性乳酸菌たっぷりの「ぬか漬け」は日本古来から日本人に愛されている漬物です。ただ「ぬか漬け」と聞くと、先ほどご紹介したようなイメージが思い浮かぶ方もいるかもしれません。
インターネットで調べてみると、ぬか漬けやぬか床に関する情報はたくさんの情報がでてくるのですが、何を参考にすればよいか分からず、一歩踏みだせないこともありますよね。
そこで今回は、ぬか漬けコンシェルジュでもある私が、自分の経験を交えながら、ぬか漬け初心者の方向けに「ぬか漬けをはじめる前に押さえておきたい7つのポイント」をご紹介します。
「ぬか漬けをはじめる前に押さえて起きたい7つのポイント」
ぬか漬けとは
ではさっそく、はじめていきましょう。
・ぬか漬けとは、米ぬかを使った漬物のこと。
ぬか漬けには善玉菌の代表格とされる乳酸菌が多く含まれ、生きたままの植物性乳酸菌を摂取できることから、腸内環境を整える腸活の強い味方としても注目を浴びています。
ぬか漬けとして漬ける食材は、きゅうり、大根などの水分の多い野菜が中心ですが、肉や魚などもぬか漬けにすることができるんです。
またぬか漬けにした食材を使って料理を作ると、味がしっかりまとまって、旨味もアップするので、料理上手にもなれますよ。
常温のぬか漬けを3か月でマスターする「サラダのようなぬか漬け®All-in-oneコース」では、ぬか漬けの漬け方や、ぬか漬けを使ったお料理もご紹介しています。詳しくは>>
ぬか床とは?ぬか漬けがおいしい秘密
次に、ぬか床と、ぬか床がおいしい秘訣についてお話いたします。
・ぬか床とは・・・米ぬかと水と塩を混ぜてあわせたもの。
ぬか床は、米ぬかと水と塩で作られています。そのぬか床に野菜や薬味を一緒に漬け込むことで、植物性乳酸菌や酵母などの微生物が増殖を繰り返すことでうまみ成分が生まれます。
さまざまな食材をつけることでうまみが増し、風味豊かなぬか床になります。また、唐辛子や昆布などの薬味を使うことで、自分好みのぬか床に育てることもできます。
初心者がぶち当たる!ぬか漬けが失敗する3つの理由
①ぬか床を混ぜ忘れてしまう
②ぬか床の手入れの仕方がわからずそのまま放置
③食材がいつも同じで飽きて、食べなくなる
ぬか漬けに一歩踏み出せない方の多くが、誰からともなく耳にする「ぬか漬けって失敗する」というイメージがあるからではないでしょうか。
正直に言うと、実際に失敗する人もいます。
ここでは、私の経験を踏まえて、ぬか漬けを失敗してしまう理由と、失敗しない対策をお伝えします。
【失敗する原因】 ①ぬか床を混ぜ忘れてしまう
「ぬか床の混ぜ忘れ」
もうこれは、本当に多くの方が経験しています。
私も忘れることがあります。特に冷蔵庫でぬか漬けをしているときは、冬場になるとぬか床が冷たくて、さらにぬか床を混ぜる回数が減りました。
よく「ぬか床は毎日混ぜないといけない」とよく聞きますが、それは本当です。
特に常温のぬか床の場合、基本的には1日1回上のぬか床と下のぬか床をよく混ぜる「天地返し」を行います。気温の高いときは朝晩2回混ぜることも。
この混ぜる作業こそ、失敗しないぬか床の状態を維持するために大事な作業になります。
【失敗しない対策】
・目に入る見える場所にぬか床を置く、目をかける
・漬けるものがなくても混ぜる、手をかける
・毎日のルーティン作業とセットでぬか床を混ぜる習慣を作る
・混ぜられないときは冷蔵庫にぬか床を保存する
ぬか床は生きた菌が生息していることから「生き物」ともいわれます。その生きたぬか床を忘れないためにも、自分の目に入る場所にぬか床を置きましょう。
また「朝ご飯を食べたらぬか床を混ぜる」、「お風呂に入る前に混ぜる」など日々のルーティンとセットにする習慣をつけると忘れにくくなります。
旅行などで数日間混ぜられないときには、冷蔵庫に保管することで菌の活動がゆっくりになりますので、混ぜる回数をぐっと減らすことができます。
【失敗する原因】②ぬか床の手入れの仕方がわからずそのまま放置
ぬか床は漬け続けていると水分が多くなり、塩分やうまみがだんだん減っていきます。
何のお手入れもしないと、おいしくなくなり、ぬか床の塩分濃度が下がることで、ぬか床が傷みやすくなります。
【失敗しない対策】
・毎日混ぜる
・定期的に足しぬかを行う
・特に冷蔵庫のぬか床は水抜きをする
毎日混ぜ作業に加えて、ぬか床のバランスを整えるため「足しぬか」をします。足しぬかは、米ぬか、塩を加えるほか、風味漬けの薬味をくわえるとよいでしょう。
特に冷蔵庫で作るぬか床は、常温のぬか床以上に水がたまりやすくなるので、ぬか床にたまった水を外にだす「水抜き」も行います。
【失敗する原因】③食材がいつも同じで飽きて、食べなくなる
ぬか漬けにするとおいしい食材といえば、人参、きゅうり、大根、茄子などの野菜が一般的ですが、いつも同じだと飽きが出てくるかもしれません。
ぬか漬けをそのまま食べるのも美味しいのですが、ぬか漬けにした野菜や食材を使ったお料理は旨味もアップするのでとってもおススメです!
【失敗しない対策】
・定番の野菜に加えて、旬の野菜を漬ける
・ぬか漬けにした野菜を使って料理を作る
この後に紹介する、「7.ぬか漬けにすると美味しいおすすめ食材」でも、ぬか漬けにするとおいしい食材の一例をご紹介させていただきますので、是非参考にしてくださいね。
初心者におススメのぬか床とは?ぬか床の作り方
ズバリ「常温のぬか床」がおススメ!
冷蔵庫のぬか床と常温のぬか床を両方経験して感じたことは、「常温のぬか床」のほうが失敗しにくく、手間なく、おいしく簡単にぬか漬けができます。
■初心者に常温のぬか床をおススメする理由
・ぬか床につけた食材が早く漬かる
・ぬか床に水分がたまりにくく、水抜きをしなくて済む
・ぬか床が冷たくなく、カラダも冷えない
冷蔵庫でも十分美味しいぬか漬けはできます。また、冷蔵庫のぬか床は混ぜる回数が少なくてよいという利点もありますが、ぬか床に水がたまりやすくなります。
私自身、冷蔵庫のぬか漬けで一番苦労したのは「水抜き」の作業でした。
常温のぬか床は、毎日混ぜることさえ忘れなければ水抜きの必要もなく、ぬか床の傷む確率がグッとへります。
では、冷蔵庫で漬けるのはダメなのかというと、そうでもありません。
■冷蔵庫を活用するタイミング
・常温で漬けたぬか漬けはを冷蔵庫で保存するとき
・旅行などで家を空け、ぬか床が混ぜられないとき
常温のぬか床からぬか漬けを出した後は、冷蔵庫で保存します。また旅行などでぬか床を混ぜられない場合は、冷蔵庫でぬか床を保管します。
水抜きがいらず、初めての方でも失敗しにくいぬか床の作り方は「サラダのようなぬか漬け®All-in-oneコース」のなかでもご紹介しています。気になる方はぜひご参加ください。詳しく>>
初心者におすすめの「ぬか床の材料」と「ぬか床の容器」とは?
ではぬか床を始めるのに何が必要かというと・・・
米ぬかと塩と水は
絶対に欠かせません!
■ぬか床の主な材料
【基本】こめ床、塩、水
【風味漬け】昆布、唐辛子、干しシイタケ、柑橘の皮など
それではここから初心者の方におススメの「ぬか床の材料」と選び方をご紹介します。
■米ぬか
米ぬかはなるべく無農薬や低農薬のものを選びましょう。初心者の方は「ぬか漬けコンシェルジュ本校 Shiinuka」で販売しているShiinuka米ぬか₍栽培期間中農薬不使用)がおススメです!
キメが細かくしっとりとしていて、甘みも多く初心者でも美味しく安定したぬか床が作れます。
■塩
ミネラル分が多く、旨味のある天然塩を選ぶようにしましょう。特にまろやかで旨味が多い酵素塩がおススメです!
酵素塩500g
■お水
塩素が含まれていない、浄水器のお水やミネラルウォーターがおススメです。
「サラダのようなぬか漬け®All-in-oneコース」では、初心社の方がすぐにぬか床作りがはじめられるよう、ぬか床の作るための基本材料がセットになった講座も開催しております。詳しくは>>
■容器
琺瑯や陶器が、塩分や酸が強いぬか床の容器としておススメです。
プラスチックバックやタッパーは漬けたぬか漬けを保存したり、ぬか床を保存するために使いましょう。
「ぬか床を置く場所が…」と思う方もいるかもしれませんが、初心者の方だからこそ温度変化も少ない陶器や、軽くて持ち運びに便利な陶器がおススメです!
■野田琺瑯 保存容器 ホーロー ラウンド ストッカー 21cm 日本製 WRSー21
色:ホワイト
容量:7L
サイズ:W:288×D:240×H:215 mm
重量:1.75kg
生産国:日本
※私はこの21cmサイズを使っています。
■野田琺瑯 保存容器 ホーロー ラウンド ストッカー 24cm 日本製 WRSー24
色 ホワイト
容量:10L
サイズ:W:310×D:270×H:245 mm
重量:2.5kg
生産国:日本
■リビング 漬物容器 丸かめ 5号 9L 陶器 樽 ぬか漬け 梅漬け 保存容器 丸型 茶色
色 茶色
容量:9L
サイズ:W:300×D300×H:310 mm
重量:5.5kg
生産国:日本
お休みするとき、冷蔵庫で保管するときのおススメ容器
■野田琺瑯 漬物容器 ホーロー 角型 保存容器 3.2L ぬか漬け美人 日本製 ホワイトシリーズ
素材・材質:本体/琺瑯 フタ/ポリエチレン(EVA樹脂) 水取器/磁器
容量:3.2L
サイズ:W:225×D:160×H:120 mm
ぬか漬けにすると美味しいおすすめ食材
通年通して楽しめる野菜はもちろん、旬の野菜などに積極的に取り入れていろんなぬか漬けの味を楽しみましょう。
ここでは私自身がぬか漬けにして、おいしい!これはおススメ!と思った野菜や食材をいくつかご紹介します。
■ぬか漬けにするとおいしい野菜ー「安定の野菜」
・にんじん ・だいこん ・きゅうり ・なす ・オクラ ・かぶ
■ぬか漬けにするとおいしい野菜ー「旨味がます野菜」
・セロリ ・ミニトマト ・かぶ ・ごぼう
・しめじ ・アスパラガス・ゆで卵 ・山芋
■ぬか漬けにするとおいしい野菜ー「お料理におススメ野菜」
・レンコン ・お豆腐 ・じゃがいも ・厚揚げ
失敗してもOK!ぬか漬けのある暮らしをはじめよう
健康的な食生活、腸活が目的ではじめたぬか漬け。
ぬか漬けをはじめてからお肌の調子もよく、野菜を食べる量も増え、お料理の腕もぐんとあがりました。
私にとっていいことだらけのぬか漬けを、同僚や友人に話をすると
「ぬか漬けって興味はあるけど、難しそう」
「一度やってみたけれど、失敗した」
「好きだけど、手入れとかまめじゃないから無理~」
と、ぬか漬けが好き!という声よりも、少しネガティブに感じる声が多いことに驚きました。
確かに、ぬか床は確かに毎日混ぜる必要があります。
でも生きたぬか床との暮らしは、思ったより楽しいこともいっぱい♪
例えば・・・
・いろんな食材をぬか漬けにして、味の変化を楽しんだり
・家に帰るとぬか床のいい香りがして、ほっとしたり
・発酵して膨らんでるぬか床をみて、生きてるぬか床に感動したり
ぬか漬けは、私に心の豊かさも届けてくれました。
ぬか床のお手入れも楽しく、いろんな食材をぬか漬けにして食べていますが、それでもたまにぬか床を混ぜるのを忘れてしまうこともあります。
ぬか床を混ぜ忘れても、それでもいいんです。
ぬか床が傷んでも、失敗しても。
ぬか床は手入れもできるし、また一から作り直せばいいんです。
それができるのも、ぬか漬けのいいところ。
今回は、私の実体験をもとにこれからぬか漬けにチャレンジしたい!ぬか漬けをはじめたいと思っている方に7つのポイントをご紹介させていただきました。参考にしてみてくださいね♪
また、これから自分のぬか床を作ってぬか漬けを作りたい!という方には、私が開催する常温のぬか漬けを3か月マスターできる「サラダのようなぬか漬け®All-in-oneコース」でより具体的にお伝えいたします。
自分専用のぬか床を作り、自分でつけたぬか漬けを食べたい!とぬか漬けに興味を持たれた方は、是非「サラダのようなぬか漬け®All-in-oneコース」もチェックしてみてくださいね。